タイヤを選ぶ時のコツをご紹介します

 

 

 

 

 

 


タイヤ選びをする際に知っておきたいのが、今使っているタイヤの状態。
皆さんはどの位の頻度でご自分の車のタイヤを点検しているでしょうか?
今年のJATMAの調査結果ではドライバー本人及び家族が点検を行っていたのは全体の3割程でした。
JATMAの調査結果はこちら
ここを見て頂ける方はタイヤに関心がある方だと思いますが、自分の車のタイヤに関心のある方というのは少ないそうです。
タイヤが知らず知らずのうちに摩耗していて危険な状態で使用し続ける方もいらっしゃいます。
最近のタイヤメーカーのCMで車はハガキ4枚分の面積で支えられているといわれています。
タイヤ1輪に対してハガキ1枚分しかありません。
定期的にタイヤチェックする事をお勧めします。

 

 

 


タイヤの溝深さの使用限度は、スリップサインが露出する残り溝1.6mmとなっていますが、ほとんどの場合タイヤは均等には減りません。
スリップサインが出ていなくても一番溝が浅くなっている部分が2.0mmをきったら変えた方が安全です。(新品時の溝深さは乗用車用で約8ミリ)
均等に溝を減らすコツは前後輪のローテーション(5000キロ毎)と空気圧設定です。
知らない方が多いのですが空気圧はパンクしていなくても徐々に減っていきます。
少な目の空気圧だとタイヤの両端が減りやすくなります。
真中の溝が残っているのに両端がつるつると言うケースは非常に多いです。
逆に多めにいれると両端は減りにくくなります。

 

 

 


タイヤの性能を見る時に比較するものにこの様な要素があります。
グリップ力 静粛性 乗り心地 ウェット性能 剛性 寿命 価格 

 

全ての項目において100点満点というタイヤは今の所ありません。
どうしてかと言うとそれぞれの要素が反比例しているからです。グリップ力がいいタイヤはおおむね寿命が短くなりますし、剛性が高いタイヤは乗り心地が悪くなってしまいます。
また、ウェット性能を良くしようとすれば静粛性が損なわれます。
メーカーはこういった反比例しあう要素をうまくバランスさせてタイヤを製造しています。
またタイヤのゴムにもいろいろな種類がありますので、どこでバランスを取るかによって車種別に性能を変えたり、価格に違いを持たせています。
タイヤを選ぶ際はどのような性能が自分に必要かを考えることが大事だと思います。
項目別にご紹介しますので参考にして下さい。

 

 

価格

 

どのメーカーも同じサイズのタイヤが3~4種類位あって、価格も安いものから高いものまでいろいろあります。
タイヤは全部黒くて丸いので見た目に差がない分どこが違うのか分かりにくいと思いますが、実際には性能や精度にかなりの違いがあります。
タイヤは実際に乗り比べる事が出来ませんので納得の価格で購入する為にはいろいろなタイヤの性能をよく調べる事が必要です。

 

 

 

グリップ力と寿命

 

高速道路を走る頻度が多い方やカーブが多くスピードが出る道を頻繁に使う方はグリップ力が良いタイヤを選択すると安全性が増します。
ですがグリップ力が良いという事は柔らかめのゴムを使用している為に若干ライフ性能(タイヤの寿命)が犠牲になっています。
寿命は新品時のタイヤの溝の深さにも関係があります。
ミニバン用タイヤはショルダー部分が摩耗しやすいので若干溝が深くなっています。

 

 

 

ウェット性能と静粛性

 

ウェット性能を良くする為にはタイヤの縦溝を太くして横溝をたくさん作ればいいのですが太くするほどグリップ力が悪くなりますし、たくさん作るほど静粛性が失われます。
どのくらいでバランスさせるのかはメーカーの技術力ですが高性能なタイヤにはとても静かでウェット性能の良いものがラインナップされています。この様なタイヤは私もお勧めする所ですが価格も少し高めになっています。

 

 

 

剛性と乗り心地

 

スポーツ系やミニバン用のタイヤは剛性が高く作られています。コーナリングの時にしっかりと踏ん張ってくれます。
剛性が高いタイヤの弱点はしなやかさが減少しますので乗り心地が若干悪くなります。
道路の段差を乗り越える時にゴツゴツとした振動が大きく感じます。
剛性が低いタイヤは乗り心地はいいのですがコーナリングの時は車のロール(車の傾き)が大きくなります。

 

 

 

タイヤのカタログ

 

お客様がタイヤの性能を比べる場合、カタログやメーカーのホームページをご覧になると思います。ある程度の参考にはなると思いますが、他メーカーとの比較やそのタイヤの悪い所などは書いてないので、比較は難しいと思います。
当店は実際に交換作業やバランス調整を日々行うことで、それぞれのタイヤの特性や優劣を感じ取る事が出来ます。
またタイヤを交換されたお客様がローテーションやオイル交換等で来店された時に感想をお聞きしたりする事がありますのでカタログに載ってない事も知る事が出来ます。
お客様がタイヤ選びに迷われた時にはお客様の車の使用状況を伺い、タイヤの状態や気候を見ながら、その時に必要と思われるアドバイスをさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

タイヤ交換の費用には、タイヤ代・工賃・廃タイヤ処分料があります。
A店・・・「タイヤ4本で45,000円です」 
B店・・・「全て込みで52,000円です」
と言われた場合A店の方が安く思われがちですが、もし工賃1,500円・廃タイヤ処分料300円であればA店の金額は消費税込みで56,376円となります。見積りを取るときは以上のような点に注意してください。お見積もりは工賃や廃タイヤ処分料など全て込みで比較する事をおすすめします。タイヤという商品の場合、単体の金額や工賃などの内訳は、実はあまり意味を持ちません。

 

 

 

自分の中で決まったタイヤメーカーがある場合は、直営店かそのタイヤメーカーの看板がある店に行けば問題ありません。逆に多くのタイヤの中から選びたい時は、少なくとも4~5種類のタイヤメーカーを扱っている店に行ったほうがいいでしょう。
メーカー直営店などの場合は他メーカーのタイヤをすすめることはまずないからです。それと基本的に店員は在庫しているタイヤをすすめますが、性能も重視する場合は取り寄せ覚悟で何件かまわったほうが良い買い物ができると思います。また、多少の価格差があっても数年間は使うものですから、アフターサービス・店員の知識等を考慮して比べてみて下さい。